車椅子で尾てい骨の痛みに対応したオーダー座布団

車椅子をお使いの兵庫県のお客様から、切実なお悩みのお電話をいただきました。

そのお客様は、長年、車椅子をお使いでした。車椅子に座っていると、お尻の骨(尾てい骨)が痛むので、座っても骨が当たらない特殊な形状の座布団を作ってくれる布団屋を探し、当店にたどりついたとの事でした。

車椅子専門店でも売っていない特殊座布団

車椅子用の座布団でしたら、車椅子専門店で取り扱いがあるのではと思った私は、お客様にどうして当店に依頼されるのかたずねました。

すると、「ドーナツ型の座布団などは売っているけれども、どれも尾てい骨に当たる。 尾てい骨の部分だけ穴のあいた座布団が売っていない。」とのことでした。

車椅子専門店では、床ずれ防止のための低反発座布団は扱っているようですが、尾てい骨が痛い人向けの座布団は扱っていないようです。

車椅子をお使いの多くの方が悩んでいることではないでしょうか。

何とか解決できるように思案を巡らす

  1. 綿100%わたを厚めに入れた正方形座布団 → 却下
    <却下理由>
    この形状だと、蒸れが防止でき、座りやすいとは思います。しかし、長期的に使用すると、綿がペッタッコになったときに、尾てい骨が当たるようになる可能性があると予想されます。
  2. 綿100%わたを厚めに入れ、尾てい骨部分に穴を開けた座布団 → 却下
    <却下理由>
    正方形座布団と同じく 、長期使用で座布団がペタンコになったとき、尾てい骨が痛む可能性があります。また、座布団に穴を開けることが困難なので、価格が高くなります。
  3. 綿100%わた入りの棒状のクッションを仕立て、尾てい骨を避けて、お尻の下に丸く敷く → 却下
    <却下理由>
    車椅子に座る度に、座りやすいように座布団の位置を変える必要があり、面倒なことが予想されます。

スポンジをお持ち込みで解決

当店でご用意できる素材だけでは、長期的に快適に使っていただく事が出来ません。

硬めのへたりにくいスポンジが一番よく、そのスポンジに蒸れ防止と、ほど良い柔らかさを持たせるため、ウールシートをスポンジに敷き、綿100%生地のカバーを付けるお仕立てをご提案いたしました。

スポンジ屋さんでは、サイズ・厚み・柔らかさなど希望のスポンジを 1枚から オーダーメイドしていただける所があります。

スポンジは当店ではご用意できないため、お客様ご自身でご用意していただきました。

オーダーメイドした四角形のスポンジを、ご自分で、尾てい骨部分をカットして作ったそうです。

このスポンジの形状に合わせカットしたウールシートを4枚重ね、当店に在庫のあった綿100%のオックス生地でカバーを仕立てました。

出来上がり後、さっそく車椅子に使用され、とても気に入っていただきました。

お悩みは つたや に相談下さい

お客様それぞれ、生活していく上で、「このような座布団があったらいいのにな」とお悩みは尽きないと思います。

当店では、少しでもお悩みを解消できるように、座布団のオーダーメイドをいたしますので、ご相談がございましたらお電話下さい。

座布団のオーダーメイドはこちらをご覧ください >>> オーダー座布団

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