生地を再利用し、座布団を仕立て直し
兵庫県のお客様から八端判座布団4枚の仕立て直しのご依頼をいただきました。
座布団の生地はきれいな状態でしたので、再利用したいとのご要望です。
生地の再利用には注意点も
お客様の座布団生地は見る限りお仕立て可能な状態です。
しかし、生地の再利用はリスクが共なうことをご理解いただかなくてはいけません。
見る限り綺麗な生地でも、年数を重ねた生地は必ず劣化しております。
使用していなくても、日陰に置いていても劣化は進みます。
座布団や布団、カバーなどをお仕立てする場合、生地を伸ばしたりするため圧がかかり、年数の経った生地は仕立て中に破れる可能性がある事をご理解いただいております。
お仕立てができたとしても、数日の使用で生地が破れる場合もあり、一切の補償ができないため生地の再利用には注意が必要です。
※生地が破れた場合、生地代が別途かかります。
生地から綿を取り出し打ち直し、生地は縫製をチェック
綿の打ち直しは、まず綿の状態を確認する必要があります。
何度も打ち直した綿や、綿油が少なくパサパサした綿は打ち直しができませんので確認し、お客様に打ち直しの可否をお伝えしております。
特に座布団に使用する綿は、何度も打ち直した綿や綿油が少ない綿を使用することが多いので、打ち直しできない場合が多いです。
この度の座布団の綿は、綿100%で打ち直し可能な綿でしたので、お仕立てに進みます。
生地から綿を取り出し綿は打ち直しへ、生地は縫製をチェックし必要な個所を縫い直します。
房もきれいなふわふわ座布団に生まれ変わり
縫製をチェックした生地に、打ち直した綿を入れ、座布団を仕立てます。
中央と四隅に房を取り付け完成です。
仕立て直し前の座布団と仕立て直し後の座布団を比較すると、ふっくらとし新品同様に生まれ変わったのが分かります。
房は生地に合わせて金茶色の房にしました。
八端判座布団ですので四隅の房は倍房にすることで、華やかな仕上がりになります。
お客様が仕立て上がった座布団を見て、「すごい!」と一言。
変化にびっくりされたのが印象的でした。
店で手作りしているからこそ、お客様の色々なご要望にそってお仕立てができます。
「こだわりの生地などで座布団を仕立てたい」などのご要望がございましたらお気軽にご相談ください。
綿布団の打ち直しはこちらをご覧ください >>> 綿布団の打ち直し・リメイク
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