こたつ掛け布団200×200cmを190×220cmに仕立て直し

静岡県のお客様から、「以前そちらで仕立てたこたつ掛け布団を、大きなサイズに仕立て直ししてほしいです」とご注文いただきました。

大きなサイズのこたつに取り替え、こたつ掛け布団が合わなくなったそうです。

以前のこたつ掛け布団のサイズは200×200cmでしたが、75×105cm高さ38cmのこたつサイズに合わせて、190×220cmのこたつ掛け布団に仕立て直しをします。

生地は汚れも目立ちにくくかわいい、ギャッベ風パッチワーク柄／ブルーをお選びいただきました。
表も裏も同じ生地でリバーシブル仕立てです。

20年ぐらい前のこたつ掛け布団でも打ち直し可

さっそく静岡からこたつ掛け布団をお送りいただき、中綿を確認しました。

お送り頂いたこたつ掛け布団は、20年ぐらい前に当店で仕立てた物でした。
状態はとてもきれいなので、丁寧に使用していただいていたのだと分かります。

中綿は上質なメキシコ綿100％で、油分もたっぷりありましたので打ち直しが可能です。
昔のこたつ布団のため、綿がたっぷり入れてあり、重量がありました。

古い生地から綿とスポンジを取り出します。

当店は、綿が生地から外れ、内側に寄り、縮んでいくのを防止するために、縁に寄り防止のスポンジを綿の中に入れます。スポンジを製綿機に通すと機械が壊れてしまいますので、綿の中かから取り出さなといけません。

綿は製綿機に通し、シート状の綿に戻します。

打ち直された綿を190×220cmに縫製した生地の上に丁寧に並べます。

生地並べ終えると、下側にある生地をくるりと上に回転させます。回転すると綿が生地の中に入ります。

綿を生地に入れ終えると、生地と綿がズレないように綴じをしていきます。
縁はスポンジに沿って細かく綴じます。

綿入れも綴じも布団職人が手作業で仕上げております。

前回のこたつ掛け布団は小さいサイズでしたが、綿の重量がたっぷりとありましたので、足し綿をせずに大きなサイズに仕立て直すことができました。

既製品のこたつ布団の多くは、素材にポリエステルが使われております。

ポリエステル素材は熱が逃げやすいので保温力に乏しいです。また、静電気が起こりやすいため、悩んでいるお客様から相談をいただく事があります。

当店のこたつ掛け布団は生地も綿も綿100％ですので、保温力があり暖かく、静電気の起こりにくい使い心地が良いこたつ布団だとご好評いただいております。

仕立て直し（打ち直し）をすることでゴミの削減にもなり、地球環境に優しいこたつ布団です。

是非、綿100％のこたつ布団の気持ちよさを体感してみてください。

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