不要な敷布団を車の座布団にリメイク
兵庫県のお客様から、「以前、つたやさんで購入した敷きパッドですが、消耗したので処分をお願いしたいのですが。」とのご相談をいただきました。
布団は粗大ゴミ。簡単に捨てられない
当店の所在地である兵庫県加古川市では、 粗大ごみ(大型ゴミ)は 平成29年9月まで、2か月に1回ゴミ置き場に無料で収集に来てくれていましたが、10月から予約・有料になりました。
多くの自治体が、 粗大ごみ(大型ゴミ)は 有料になったり、簡単には捨てることができないのではないでしょうか。
ご相談を頂いたお客様も、ゴミの出し方が変わり困惑され、当店にご相談されたのだと思います。
天然素材の布団をゴミにするのはもったいない
ご相談の敷き布団を拝見すると、当店が販売しているウール100%「多層式健康パッド」でした。
消耗したとはいえ、とても処分するにはもったいない。
ウール素材は、湿気の吸収性と発散性が高いので、「天然のエアコン」と言われるぐらい、蒸れにくい快適な素材です。
天然素材も「ゴミ」と決めてしまうと価値がない物ですが、リメイクすることにより、価値のある物に変えることができることをお客様にお伝えし、リメイク例をご提案しました。
- ごろ寝用敷布団にリメイクする
- 15層を3~5層にし、ベットパットや敷きパットにリメイクする
- ダイニングテーブル椅子の座布団にリメイクする
- 車用の座布団にリメイクする
ご相談のお客様は、車に座布団がなく、蒸れにくいのであればほしいとのことで、運転席・助手席・後部座席の座布団のご注文をいただきました。
座布団にリメイク開始
まずは、敷パッドの生地を取り外し、中のウールを出します。
15層になっているウールのフェルトを3層にし、車の椅子に合わせて裁断します。
裁断したウールは新しい生地を付け、生地とウールがずれないようにとじ糸でとじて完成です。
運転席と助手席は、 動かないように 、背もたれと座面の間に挟み込んで取り付けるため、 少し長めのサイズにしました。
後部座席は、座面にシートベルトの取り付け器具がありませんでしたので、3人乗ることも考え、長座布団の形にしました。
車によって椅子の形状が違いますので、お客様が持っておられる車に合わせた座布団にオーダーメイドいたします。
お客様からのお喜びの声
車用の座布団を納品してから数カ月後、「お友達から、シックな色でいいねと言われた」「座り心地もいい」とお喜びのお言葉をいただきました。
お客様のお喜びの声は、これからも布団職人として成長していく励みになります。
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