スプリングマットレスの処分問題
~ スプリングに変わるマットレスを選ぶ ~

寝具は必ず寿命があります。

風合いがなくなったり、へたったり、生地が破れたり、寝心地が悪くなると買い替えを検討されると思います。

新しく変え替えると、古い布団はどうされていますか?

ほとんどの方が自治体で処分されると思います。

当店がある兵庫県加古川市では、平成29年9月まで粗大ゴミとして布団・マットレス・大型家具などを月に1回ゴミステーションで処分することができていました。

平成29年10月からは戸別有料収集に変更となり、事前に電話・ファックスまたはインターネットで申し込み、「粗大ごみ収集処理券(シール)」をコンビニエンスストアやスーパーマーケットなどの小売店で購入し、粗大ゴミに張り付け、予約時に決められた場所に出す方法となりました。

ここ数年でほとんどの自治体がこのような取集方法に変更になっております。

粗大ごみを出す方法が変更になり、料金がかかるようになりましたが、ゴミの取集は変わりなく行ってくれるのでとてもありがたいことです。

しかしあるニュースが耳に入り衝撃を受けました。

スプリング(コイル)マットレスが処分できない!?衝撃ニュース

耳に入った衝撃を受けたニュースとは、ある市町村でスプリングマットレスを粗大ゴミとして受け付けないと言うニュースでした。

スプリングマットレスは中に金属のバネが多く、複雑な作りになっており、解体するのにかなりの労力がかかるため、ゴミの回収を受け付けなくなったようす。

自治体によっては、スプリングマットレスを粗大ゴミとして受け付けてくれるところもありますが、近い将来すべての自治体で受け付けないようになると思われます。

スプリングマットレスが処分できなくなったわけではありません。

処分方法としていくつかあります。

  • 自分で解体・分別して自治体ゴミに出す
    かなりの時間と労力を使いますので、おすすめしません。
  • 新しいマットレスを購入した店に引き取ってもらう
    すべての店が引き取ってくれるわけではありません。マットレスを新たに買わない方は依頼できないかもしれません。
  • 不用品回収業者に依頼する
    新たにマットレスを購入しない方におすすめです。

近年では、簡単にスプリングマットレスを解体・分別できる商品も販売されています。

しかし、簡単に解体できるということは、それだけ簡素で柔らかいマットレスになっているとも考えられます。

身体への負担を考えると、布団屋としてあまりお勧めできません。

スプリングマットレスの寿命は?

スプリングマットレスに寿命があるとこを知っていますか?

スプリングマットレスに家具というイメージを持ち、長くと使えると勘違いしている方が多く、スプリング(コイル)が壊れたり、生地が破れたりしない限りは使い続けられると思っていらっしゃる方もいますが、大間違いです。

スプリングマットレスは毎日身体を休めるための「敷布団」です。

使用していくうちに劣化をします。コイルが柔らかくなり、腰が沈み、腰痛の原因となります。

通常の敷布団の寿命は3~10年となります。ですので、スプリングマットレスも3~10年で買い替えることをおすすめしております。「その布団何年ぐらい使っている?布団の経年劣化と仕立て直し」も参考にしてください。

質の良い睡眠をするためには、スプリングマットレスも買い替えが必要となりますが、処分することを考えると別のマットレスに変更を考える時代になっていると思います。

スプリングマットレスに卒業 新たなマットレスの時代

スプリングマットレスの処分が困難になっていく現状ですので、今後マットレスを買い替えるときには、スプリングを使っていないノンスプリング(コイル)マットレスを検討ください。

素材は様々で、ウレタンフォーム、ポリエステル、ラテックスなどがあります。

ではどの様なマットレスを選べばよいのでしょうか。

マットレスを選ぶ基準としてとにかく「硬め」を選びましょう。

柔らかいマットレスは腰が沈みやすいので、腰痛の原因になってしまいます。

当店がおすすめするマットレスの素材は「ウレタンフォームマットレス」です。

ウレタンフォームマットレスには硬さの基準が表示されているものが多く、硬いマットレスが簡単に探せるからです。

消費者庁で定められているウレタンフォームの硬さ基準は以下の通りです。

ウレタンフォームマットレス硬さ
110ニュートン(11重量kg)以上かため
75ニュートン(7.5重量kg)以上110ニュートン(11重量kg)未満ふつう
75ニュートン(7.5重量kg)未満やわらかめ

消費者庁ホームページ⇒ウレタンマットレス

布団屋としまして、消費者庁の硬さ基準は寝るための基準でないと感じました。

厚みや構造によって硬さが変わってきますので一概には言えませんが、硬めとされている110ニュートンは寝るためのマットレスとしては柔らかいです。

布団屋がおすすめするウレタンフォームマットレスの硬さは、約160~200ニュートンです。

200ニュートン以上のマットレスもございますが、体格が大きい方やひどい腰痛持ちの方におすすめです。

硬すぎるマットレスは眠りを阻害する恐れがありますので、一般の方は控えましょう。

スプリングマットレスに変わる、おすすめウレタンフォームマットレス「キャップロール縁(えにし)」

当店がおすすめするウレタンフォームマットレスは、「キャップロール縁(えにし)」です。

キャップロール縁(えにし)の特徴

  • 人間工学に基づき新開発された独自の「波型四層構造敷ふとん」です。
    指圧と耐圧分散を理想的に組み合わせることで、抜群の寝心地と体に優しい構造となっております。
  • 上層・・・指圧と耐圧分散を発揮する2層のウレタンフォーム
    中層・・・背骨をまっすぐ保つしっかりした硬さの架橋ポリエチレン発泡体
    下層・・・全体重をバランスよく支えるウレタンフォーム
  • しっかり身体を支える硬めのマットレス
    普通タイプ 206ニュートン
    ハードタイプ 258ニュートン(※シングルサイズのみ)
  • 厚みが12cm
  • 三つ折りで収納や持ち運びが容易
  • 中身をローテーションでき、一カ所に負荷をかけず、マットレスが長持ち

キャップロール縁(えにし)が、スプリングマットレスの代わりにお勧めな理由は、硬さ・厚み・軽さです。

しっかりと身体を支える硬さはもちろん、スプリングマットレスに近い厚みがあるため、ベッドに敷いても違和感がありません。

また、スプリングマットレスにくらべてかなり軽いため、持ち運びが容易です。

キャップロール縁(えにし)の使用期限は、お使いになる方の体重や使い方にもよりますが、10年以上使っている方もいるとメーカーが言っておりますので、耐久性も抜群です。

処分は普通のマットレスと同様にできますので、自治体でゴミとして処理していただけます。

キャップロール縁(えにし)はあくまでもマットレスですので、単体でのご使用はおすすめいたしません。

上に、ウール100%敷パッド、ウール100%敷布団、綿100%薄い敷布団を敷いてお使いください。

お使いいただきたい布団の説明は、コラム「暑いからだけで済ましてはいけない!布団をはぐ根本原因と対策」を参考になさってください。

スプリングマットレスお使いで腰痛がある方、そろそろ買い替えを検討している方は、ぜひキャップロール縁(えにし)をご検討ください。

普通タイプ

側地ポリエステル100%
構造波型四層構造206N(凸部分)、ウレタンフォームと架橋ポリエチレン発泡体併用 日本製ウレタン使用
カラーダークブラウン
サイズシングル95×195×12cm ¥118,000
セミダブル120×195×12cm ¥165,000
ダブル140×195×12cm ¥189,200

ハードタイプ

側地ポリエステル100%
構造波型四層構造258N(凸部分)、ウレタンフォームと架橋ポリエチレン発泡体併用 日本製ウレタン使用
カラーネイビーブルー
サイズシングル95×195×12cm ¥129,800

※ 令和7年3月現在の内容です。注文時に変更になる場合がございます。

まとめ

スプリングマットレスは全国の自治体で処分を受け付けなくなる可能性があるため、処分が難しくなります。

マットレスを買い替える際は、自治体でも処分ができるウレタンフォームマットレスがおすすめです。

ウレタンフォームマットレスには硬さの基準が表示されているものが多いため、硬いマットレスが簡単に探せます。

ウレタンフォームマットレスの硬さは、約160~200ニュートンがおすすめです。

当店がおすすめするウレタンフォームマットレスは、「キャップロール縁(えにし)」です。

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